馬頭観音群
五基ともすべて馬頭観音です。 中央のものが一番大きく、この中では年代も最も古く、享保十九年三月二日の造立です。 高さは本体だけで88㎝あります。 傷んでいないところを見るとずっと覆屋の中に保存されていたものと思われます。 脇に「如是畜生発菩提心」とあります。 世話人は、中原平兵衛とあります。 馬頭観音は三面で忿怒形になり、化仏に馬の顔が付きますが、これは一面で慈悲相、化仏は阿弥陀如来です。 他の塔は、みな文字だけで「馬頭観世音」「馬頭観世音供養」とあるだけです。 造立の年代は、向かって左から天保三年・明和三年・延享四年・文政六年となっています。 馬頭観音は、農耕馬の供養に建てられたもので路傍が多いですが、村共有の死馬捨て場に建てられることもあります。 村人と共に働いた馬の供養です。
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