瓦曽根堰・旧赤水門
☆瓦曽根堰
葛西用水に設置されている堰で、瓦曽根溜井(葛西用水路の一部)に用水を貯留するために利用されます。
昭和30年代に入り都市化が進み、工場の廃液や家庭排水が流れこみ・溜井の水は汚濁の一途をたどりました。 埼玉県では昭和35年から、元荒川の抜本的な改修として瓦曽根溜井の用水分離工事に着手しました。 この事業では、農地の減少で用水の需用が激減した葛西用水(逆川)を大沢地蔵橋地先で元荒川と切り離し、元荒川の下を伏越樋管でくぐらせて、越ヶ谷御殿町から柳町まで新水路を開きました。 柳町から瓦曽根溜井までは、中土手が築かれ、2筋の流路となりました。 この工事はおよそ昭和42年にはほぼ終了しましたが、一定幅に狭められた葛西用水路の溜井敷西側は埋め立てられて、現在の越谷市役所や県の地方庁舎が建設されました。 通称「赤水門」と呼ばれ、長く親しまれてきた瓦曽根堰は、平成8年に撤去され・上流30mに新たな堰が建設されています。
☆瓦曽根溜井
用水路に水を貯留する施設で葛西用水の一部です。これにより、支線(四ヶ村用水、谷古田用水、東京葛西用水、八条用水)への用水の安定供給を行います。
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