年取
十二月三十一日は、大根・にんじん・ごんぼ・じゃがいも・こんぶ・しいたけ・豆腐など七色のものを入れて味噌味でおつゆ(おせい)をつくる。 これに白いご飯と・塩引き鮭の粕煮と・酒を箱膳にして年取りをする。
※お歳暮には「塩引き鮭」を贈るのが常だったらしい。
☆荒巻き鮭
「わら巻き」が転訛したといわれる。
☆年取り
古代、一日の始まりは夕刻(日没)であったらしい。 このため、大晦日の夕食を「年越し」・「年取り」とよんだという説がある。 この方式では、大晦日の晩はすでに正月に入っているので、心身を清め・歳神を迎える準備をしなければならず、寝るなどもってのほかと考えられたらしい。
☆除夜
昔は、正月になると皆一つ歳をとった。 でも、歳をとるのはイヤだから「大晦日の夜は無いことにしよう」というので除夜。
☆歳暮
年を越すにあたり、親類など一同が食べ物を持ち寄り・みんなで食べ、祖霊を供養したのが歳暮の源といわれる。
※お盆にするのが中元だった。
☆年取の魚
東は鮭、西は鰤、所により鯨・靫・鮫など。
☆鱶
古来は「ワニ」ともよばれた。
※地方によっては、鮫も「ワニ」・「フカ」とよんだらしい。
☆荒巻鮭
江戸時代の塩、カマスで運ぶと雨などの湿気で溶けてしまう。 そこで考え出されたのが「塩蔵」。 鮭の塩蔵品が荒巻、鮭にたっぷりの塩を詰めれば、運ぶのも便利・数年の保存もできる。 荒巻鮭は、塩の運搬・保存 手段でもあった。
☆鮫の刺身
古くは海から遠く山国の人々、刺身を食べてみたい。 そこで考えたのが、鮫の刺身、腐りにくいといわれる。(当時は寒い季節限定。
☆鰤街道
冬は富山湾で穫れたブリ、三枚におろして塩漬けされれたヒラブリが「飛騨の越中鰤」、内臓をとり塩漬けされたマルブリが「信濃の飛騨鰤」。
☆除夜の鐘
人の感覚器官は、目・耳・鼻・舌・身(感触)・意(心)、の六器。 感じ方は、楽しい・どちらとも・苦しい・良い・フツー・悪い、の六感。 状況は、過去・現在・未来、三況。 よって、6×6×3=108。
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