群馬での暮らし:稲含の神
《グンマを話そう》
○稲含の神
ある昔、姉妹であった「稲含山・榛名山・一ノ宮」の三神は住むところを決めました。 稲含の神は最も高い稲含山、春名の神は眺めの良い榛名山、一ノ宮野上は両方の山に挟まれた一ノ宮にしました。 稲含には大小の沼があり、榛名にはサルオガセがあります。 やがて、稲含の神はサルオガセが欲しくなり・榛名の神は沼が欲しくなったのでお互いに交換することになりました。
しかし、榛名の神は惜しくなり山麓のサルオガセしか渡さなかったので、稲含野上と榛名の神は不仲になりました。 とうとう、稲含の神は大きな岩を榛名山に向かって投げつけました。 その岩の一つが神成(富岡)に落ち、カエルの形をしているので「ベットコ岩」と呼ばれるようになりました。
今でも、稲含の神と榛名の神をお参りする時は注意事項が言い伝えられています。
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