群馬での暮らし:でえろんむすこ
《グンマを話そう》
○でえろんむすこ
ある昔、おじいさんが芝刈りに行くと、でえろんが寄ってきて「息子にしてくれ」と言った。 おじいさんは連れて帰り、我が子のように育てた。 やがて大きくなったでえろんは、おばあさんに作ってもらった「こうせん」の袋を角にかけ、嫁探しの旅に出た。
とある大屋敷に泊めたもらったでえろんは美しい娘を見つけ、夜中に「こうせん」を娘の部屋に撒いた。 翌朝、でえろんは「こうせんを盗まれた」と騒ぎ出し、疑われた娘は家を追い出された。 でえろんは娘を嫁にもらい、牛車に乗せ連れ帰った。 娘はイヤだったので「牛よ、でえろんふんづぶせ」とつぶやき続けた。 そして、チョッとしたひょうしに牛がでえろんを踏み潰してしまった。 すると、でえろんは立派な若者に変身し、それからは末永く仲良く暮らした。
※「でんでんむし」から「でえろん」に変化したらしい。
さらに変化したものに「ハダカデーロン」というのがある。→ナメクジ
※地域によっては「こうせん」ではなく「ぼた餅」や「ちまき」だったりもする。
※「一寸法師が姫を娶るのに、寝ている姫の口に粽をなすりつけた」というのもある。
☆蝸牛
カタツムリの左角には触氏という者の国があり、右角には蛮氏という者の国がある。 あるとき、この二氏が領地をめぐり戦ったのが、蝸牛角上の争い。
※「かたつぶり(傘に似た貝・固い貝)」が源ともいわれる。
☆カタツムリの口の中にある歯舌には、歯のような凸凹が2万本あるらしい…
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