隧道番がトンネル入口の官舎に住み、列車がトンネルに入った瞬間麻の排煙幕を引いてトンネル入口を塞ぐことにより、空気の流れを止め機関車が出した煙や蒸気を入口に付近に留まらせた。
この方法は、アプト式機関車の運転指導に来ていたF・H・トルヴシックが教えたと伝えられている。
※碓氷第26号隧道においては、軽井沢の冷気から内部を守るため冬のみ幕引きをしたと言われている。
碓氷峠では、線路脇の官舎に住む隧道番が列車が通過するたびに幕を降ろして煙の流入を防いだらしい。
※列車後部に連結された蒸気機関車が押すので、トンネル内で前方客車に煙が流れるのを防ごうと、機関車がトンネルに入るとすぐに幕を閉めた。
碓氷峠・1910年頃
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