○あずき粥と和尚
ある昔、里寺に和尚と小僧がいた。 和尚は、大好きなあずき粥を作っては一人で食べていたが、小僧は食べることができなかった。 ある日、和尚が留守の間に小僧は我慢できずについつい全部食べてしまった。 そして、鍋底の残りを本堂の金仏様の口になすりつけた。 和尚が帰ってくると、小僧が「本堂の金仏様」が食べたと言うので、金仏様を棒で叩いた。 すると[クワーン・クワーン]と鳴った。 これを聞き怒った和尚は、金仏様を池の中に放り込んだ。 すると金仏様は[クッタ・クッタ]と沈んでいった。 こうして和尚の怒りも収まった。
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