グンマの昔:アーボヒーボ
○粟穂稗穂(アーボヒーボ・アワボヒエボ)
小正月に、「今年もこのように粟・稗が見事に実りますように」と願って立てる。(十三日に作られ・堆肥の上に立てられることが多い)
アーボヒーボ このとおり
このよなかますに 十かます
(叺10袋採れるように)
※予祝との説もある。
※皮をむいたのがアワボ(粟穂)・むかないのがヒエボ(稗穂)とした。
曲げた竹の先にオッカドを下げる、粟の穂を表すとされる。
○こえがみさま
堆肥置場をケエニワ(肥庭)とよび、豊作を願う神様がいた。 小正月には、堆肥の上にヌルデやオッカドの皮を剥いだアーボヒーボ(粟穂稗穂)をぶらさげて豊作を願った。
※時を同じくして密かに「裸まわり・炉端めぐり」が行われたが、これを見た人はイナイので「幻の行事」ともいわれている。
十四日の深夜・家族がみな寝静まった頃、夫婦が裸で囲炉裏の周りを這い回りながら夫が「アワボ・ヒエボこの通り」と唱え・女房が「こんなかます(叺)に十かます」と答えたらしい。(両者股間を叩きながら)
※「あけびがえんだ・いなぼがさいた・わたしのかますはこのとおり」と答えたとも…
☆炉端めぐり
六合村赤岩で道祖神祭の夜極秘に行われた。 「大きなカマスに七カマス」とも
※大正時代まで行われたらしい
コメント