群馬での暮らし:グンマまじない
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足が痛い→子の権現に草鞋をつくってあげる。
いぼ→米粒でなぜる。
いぼ・あざ→神社の小石を貰ってなでる、治ったら倍にして返す。
漆にかせたとき→おわんに孔をあけてさげる。
えぼ→米粒を雨だれおちにうめると、腐るころには治る。
男四十二才になると、村の辻に酒を供え・褌を落として厄おとしとする、女は蜜柑と櫛・手拭い。
かぜ→うるしの木に針を刺す。 治ると抜く。
かぜ→豆で背中をこすって三本辻へ出す。
脚気→脚気薬師に願掛け、治ったら味噌無し焼き饅頭を供える。
かっけ→井戸で「井戸神様と便所神様は夫婦だそうだ」「誰にきいた」、「カッケにききました」と答える。
脚気→道祖神様にワラジを供える。
結膜炎→「やんめ大売出し」と書いた紙を道端に貼る。
こーで・こうで・甲手→障子の穴から手を出し、両親の丈夫な末っ子に縫い糸でしばってもらう(こうで:手首が痛いこと、桐生でも言う。小腕らしい)。
しびれ→ゴミを二つ(地方によっては三つ)額につける。
全般→戸口に[スビヨー(スベリヒュー)]の小枝をぶらさげる。
頭痛・胸痛→地蔵様に頭巾・前垂をあげる。
ハシカ→石橋の下をくぐる。
はやり病→ソバと粟を門へ一サクずつまくと、そばまできたがあわれないので疫病神が去る。
針をなくした時→「清水のおとばの滝はにごれどもうたせる針のいでぬことなし」と三回唱える。
はれもの→「鯉」という字を三個書き九字を切り、「りん・ひょう・とう・しゃあ・かい・じん・れつ・さい・ぜん」と唱える。
吹き出もの→墨で馬の字を書く。
蛇→一月十四日に繭玉をゆでた湯を家の周囲にまく。
蛇にかまれない→「チガヤバタケニヒルネシテワラビノオンヲワスレタカ」と唱える。
蛇にかまれない→「トンクシサンノトコワラビソノイニシエヲワスレタカムシ」と唱える。
耳だれ→阿弥陀仏に願をかける・片耳地蔵を拝む。
耳だれ→道祖神・地蔵様にお願いする。 治ったら柄杓を供える。
目かいご→井戸にふるいを半分見せる・橋の上からめかいを半分見せる。
めかご→へそに墨をぬる、へそに塩をすりこむ。
目にゴミ→「ミミイケ」と一言。
眼の病→[め]の字を年の数だけ書いて薬師寺に献じる。
眼の病→[め]の字を二つ書いて薬師寺に献じる。
眼の病→「天道さま天道さま、目にゴミが入ったのでカンナボウで掘り出してください」と唱える。
眼の病→薬師様に「一把線香をあげます」とお願いする。
物が見つからない時→おか様に「見つからないからすぐに見つけてくれ、見つかればほどきますから」とお願いする。
やけど→「猿沢の池の大蛇が身をこがしアブラオンケンソウカ」と三回唱える。
夜泣き→おんどりの絵をかいて子のうえに逆さにはる。
夜泣き→紙を井桁に切って枕の下におく。
夜泣き→藁をたたく。 手ぎねに縄をつけて三遍家の回りをまわる。
瘤→「シチンピョーンチンピョーいたいところは隣の山へふっとべ」と唱える。
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☆厄祓い
四つ辻・村境に、身につけた物を落とすことが行われた。
☆四つ辻
どの方向かわからなくする・人の往来が頻繁・日本の道が交わるのは生と死の境目、などの説がある。
☆空手・そらで・こうで
原因がわからないが、腕が痛むこと。
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