グンマの昔:チンゲ
《グンマの号令》
【手をあげて、前の子のチンゲを見ろ!】 グンマでは整列させるとき、こう言ったそうな。
○チンゲ・トトゲ・トトクイゲ・トトッケ・トトクッボ、(ぼんの窪の毛)
後頭部盆の窪の毛を剃らずに残しておく。 こうすると、何かあった(転んだ・溺れた・炉に落ちた)時に、神様がこの毛を引っ張って助けてくれると言われていた。 また、子供の鼻血にはチンゲを抜く、魚の骨が喉に刺さった時は一本抜いて喉をさする、とよいとされた。
坊主でないことを示すために盆の窪にひとつまみの毛を剃り残した。 「魚食う毛」ともいわれた。(寺の坊主は魚を食べれない、子供は坊主でないから魚をたべてもOKの意)
全国的には、サカナクウケ・チッチクウケ・トトッケバ・トトクッケ・ゲバチコ・ケンツ・チンチノケ、などとも言われた。
☆七つ坊主
七歳になったら剃り落として坊主頭になる。(五つ坊主の地域もあった)
※子供は七歳までは荒神様(氏神様)が観るとされた。
★ぼんの毛
鼻血が止まらぬ子供、ぼんの毛を三本抜かれた、猿になった。
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