グンマの昔:箱膳
○ハコゼン
昔は、箱膳がフツーであった。 献立はおおよそ下記。
アサハン→ご飯・味噌漬けか沢庵・白菜漬け・味噌汁
昼飯→ご飯・おかず(野菜の煮物・油炒り味噌)
コジュハン→ジリヤキかイモ
ユウハン→うどんなど
※ご飯は麦飯のこと(良くても麦七分に米三分)。
※水の便が悪い地域では、食べ終わったら湯で器を順番にすすぎ、洗うのは十日に一度ぐらいだったらしい。
※一部の地域では、立膝で食べるのが作法とされた。
○箱膳
昭和初期まで続いた。 食事が済むと、ご飯茶碗に湯茶がそそがれ・それを各器を通して飲み(洗うことになる)・器を納めて・膳棚に納める。 男はあぐらか立膝、女は正座して食べる。
☆献立
古く王侯家庭では、三度の食事を前夜に料理方が決め執事に献呈し・執事が主君の思召しを伺い・料理人に準備させた。 このとき料理品目を並べ立てて献ずるので「献立」。
○子守奉公人哀歌
子守りは楽なようで つらいもの
雨風ふいても やどはなし
人の軒ばで 日をくらす
おかみさんにゃしかられ 子に泣かれ だ
んなさんにゃ 横眼でにらまれる
早く三月 くればよい
三月二日は デカワリで
ふろしきずつみに 下駄そえて
茶わんにオマメで 薯あばよ
坊やも泣かずに よく遊ベ
※デカワリ→契約期間。
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