菓子屋店頭の図
○虎屋の屋号
当主が信仰する毘沙門天(朝護孫子寺)の神使は虎であったとも、当主が寅年だったともいわれる。
※後陽成天皇在位中(1586~1611年)にはすでに虎屋があったといわれるが、古すぎて資料も無く確かめるすべはない。
☆京都と虎
「虎は我が家に残した仔を思い千里の道を帰る」という慈愛心より毘沙門天の使者とされ、招福のために崇敬され縁起物とされた。 そのため、京都山科毘沙門堂では初寅に招福のため張子の虎面を授与し、張子の虎の発祥地となった。
☆虎屋
大阪高麗橋・虎屋大掾藤原伊織(元禄十五年開店)の目玉商品が饅頭。 芝居の顔見世狂言に積物として用いられ、江戸中に虎屋饅頭の名が広がった。
※この大阪・虎屋は後に廃業した。
※大阪・虎屋は、博多・栗波吉右衛門とは無関係。
☆饅頭切手
大阪にて初めて発行された商品切手(商品券)、その後、酒切手・生麩切手・豆腐切手なども発行された。 天保年間に虎屋が経営不振となったとき、鴻池家がこの切手を大量に購入して(品物と引き換えずに)虎屋を支援したといわれる。
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