○歌川国芳木曾街道六十九次 京都 鵺/大尾
『平家物語』の巻四「鵺」が出典。 近衛天皇時代、毎夜黒雲が御殿の上にあらわれ、天皇をおびえさせた。 このため、源頼政が召され、家来の井早太と黒雲を退治することになった。 頼政が黒雲に矢を放つと、射られた怪物が落ちてきたが、頭が猿・胴は狸・尾は蛇・手足は虎の姿で、鳴く声は鵺に似ていたという。 この鵺を大きく描いたものが本図。
※「大尾」とはおしまいのこと。
☆平家物語
「祇園精舎の鐘の声…」ではじまる平家物語、鎌倉時代初期に生仏により語り始められた。 全二百章、全部聞くと百四十三時間かかるといわれる。
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