にたもの
○新案にたものあきれるづくし
歌川国芳、天保年間(1830~1844年)頃。
くろんぼう(黒ん坊)のすもふ(相撲)おミ(見)て、かがみたて(鏡立)があきれる。 かみなり(雷)をミ(見)てこま(独楽)があきれる。 やっこ(奴)のひるね(昼寝)おミ(見)て、そらまめがあきれる。 五もくずしをみて花もふ(う)せんがあきれる。 にらめくら(にらめっこの意)おミ(見)て、こまいぬがあきれる。 つのだらいをミてはんにゃ(般若)があきれる。 さざゐ(さざえ)がら(殻)みて、おに(鬼)があきれる。 手ながしま(長島)のけん(拳)をミて、からさお(殻竿)があきれる。
☆鏡とぎ
古く鏡は青銅に白蝋を混ぜ水銀を塗っていた。 曇ると干した柘榴の皮で磨いた。
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