初雁のつばさ
☆雁
上代は「カリ」、室町時代頃から「ガン」と呼ばれるようになった。
☆函館の雁風呂(函館の松・函館の一つ松)
「常磐なる國へ帰らん雁の暫し休らん函館の松」
日本に秋に飛来する雁は、木片を口にくわえ・または足でつかんで運んでくると信じられていた。 渡りの途中、海上にて水面に木片を浮かべ・その上で休息するためであるという。 日本の海岸まで来ると海上で休息する必要はなくなるため、不要となった木片はそこで一旦落とされる。 そして春になると、再び落としておいた木片をくわえて海を渡って帰っていくのだと考えられていた。 旅立ちの季節が終わりもう雁が来なくなっても海岸にまだ残っている木片があると、それは日本で死んだ雁のものであるとして、供養のために、旅人などに流木で焚いた風呂を振る舞ったといわれる。
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