三学院
☆三学院
仁王門天井には二頭の竜、住職は運慶。 室町時代末、この運慶が京都智積院にて修行中、月夜の晩に夢枕に竜が現れ「三学院が危ない、境内に水を汲んでおけ」。 これを聞いた運慶、あらゆる入れ物に水を汲み・境内に並べると、一心不乱に祈り続けた。
そのとき三学院では、野武士の一団が寺を襲い火を放った。 火が仁王門に移ると、竜の眼が光り・雷鳴がどどろき・口から滝のような水が噴き出し、寺は全焼を逃れ、野武士達は逃げ去った。 京都に汲んだ水は、空になっていた。
※天井の竜は何回か書き直された、最後は1961年といわれる。
☆木食観正塔
文政四年造立・高さ約2.8m。
木食観正(1754~1829)は、米穀断ちをして厳しい修行をした僧侶で、文政三年三月一日に蕨を訪れており、これを契機として石塔が造立されたと考えられます。
☆木食観生・木喰仏
淡路島より東国に上り、相模・武蔵など各地を廻国。 文政二年二月に江戸に入った。 木食観生碑が、三学院と川口善光寺にある。
☆蓮乗院・三学院末寺
投げ込み寺であったが廃寺、三学院境内墓地に外卵塔。
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