高麗聖天院
※勝楽寺・聖天院に歓喜天が祀られ、「高麗山勝楽寺縁起」には天武天皇のときに若光が高麗から請来して祀ったものとしているが、当時の朝鮮における聖天信仰の時期から考えて疑問であるといわれている。
室町時代に真言密教の道場となってから聖天を祀って聖天院の寺号も付けられたのであるが、現在は不動明王におきかえられ、聖天は秘仏となっている。 ここで発行するお札(御影)は象頭人身双身でほまずいので、天女形の座像とし、ただし頭上に二つの象頭を冠のごとく戴き、四手で上右手に三叉鉾・上左手に宝杵上に蓮花と宝珠を持つ。 下右手は二股大根、左手に小さい宝袋を持っている。 像の左上に高麗郡高麗山・右上に大聖歓喜天王・下方に横書きで聖天院と書した木版の図で、これほ歓喜天の子供の歓喜童子をあらわしたものであろう。
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