深谷メモ
☆旧東京第二陸軍造兵廠深谷製造所給水塔
昭和前/1944頃
鉄筋コンクリート造、高さ18m、面積41㎡ 埼玉県深谷市原郷1118
周辺の軍施設に給水するために建設された塔で,一時期は松根油を採取する装置も設けられていた。内部は5層構造で,昭和30年以降は住宅として改造された。鉄筋コンクリートのラーメン構造が外観にそのまま現れており,その特異な外観で知られている。
☆大谷家住宅欅空庵
大正/1912-1925
木造平屋建、瓦葺、建築面積70㎡
主屋のある敷地の北西約40mの地にある離れで,大規模屋敷の生活様式の一端を示す施設。南北方向で棟違いの寄棟造,桟瓦葺,平屋建で,東面のほぼ中央に切妻造の玄関をつけ,南側には下屋庇を廻す。たちの高いつくりや簡明な意匠など,大正期の造形を示す。
☆大谷家住宅裏門及び塀
昭和前/1931
木造、瓦葺、間口2.5m、塀折れ曲り延長63m、木戸付
裏門は敷地北辺の東寄りに建ち,塀が左右に連続して敷地の北と東を区画する。裏門は1間1戸高麗門形式で,一軒疎垂木,桟瓦葺である。塀は真壁造で,腰は内外とも簓子下見板張,桟瓦葺屋根をかける。大規模屋敷の後方空間を重厚にかたちづくっている
☆大谷家住宅中門及び塀
昭和前/1931
木造、瓦葺、間口2.4m、塀延長28m
主屋及び洋館の南正面を囲う。中門は1間1戸棟門で,屋根は起りのある切妻造,桟瓦葺とし,扉板や欄間の透かし彫及び木舞打の化粧屋根裏など,瀟洒な数奇屋風意匠である。中門左右の塀も真壁造で,腰に用いた名栗,透かし彫り欄間など,凝ったつくりになる。
☆大谷家住宅祠
昭和前/1931
木造平屋建、銅板葺、建築面積0.37㎡
敷地の西辺,主屋と本蔵に囲まれた坪庭にある。乱石積基壇上に,台座風の御影石を2段に積み重ね,建物を載せる。方1間,入母屋造,妻入で,軒は一軒繁垂木,屋根は瓦棒銅板葺とする。三斗組,正面の蟇股,絵様木鼻など,小規模だが本格的なつくりになる。
☆大谷家住宅松庭湯
昭和前/1931
木造平屋建、銅板葺、建築面積3.0㎡
敷地の北東隅に設けられた屋外の浴室で,主屋と同時期に建てられた。約1間四方の小規模な建物で,屋根は切妻造,銅板葺,三方を板壁で囲むが,庭園を望む南面を吹放しとする。簡素であるが,主屋の造形に通じる数奇屋風の軽快なつくりになっている。
☆大谷家住宅本蔵
明治/1868-1911
木造2階建、瓦葺、建築面積69㎡
主屋北棟の西側にある。桁行7間,梁間3間,南北棟の切妻造,桟瓦葺の2階建土蔵で,東面の戸前を廊下として主屋と連続する。1階は2室に分れ,2階は12畳敷を備え蔵座敷とするが,簡素である。全体に堅固なつくりで,漆喰塗なども丁寧な仕上げである。
☆大谷家住宅洋館
昭和前/1931
木造2階一部平屋建、瓦葺、建築面積22㎡
主屋南棟の南妻面に接続した木造2階建で,半切妻状屋根はスペイン瓦葺,外壁は人造石洗い出しで,上部をハーフティンバー風に扱い,ステインドグラス入りの縦長窓とする。ユーゲント・シュティルのスタイルで纏められた瀟洒な洋館で,内装もよく残っている。
☆大谷家住宅主屋
昭和前/1931
木造2階建、瓦葺、建築面積286㎡
南北棟・2階建の南棟と,東西棟・平屋建の北棟からなり,南棟に玄関を設ける。屋根は桟瓦葺で,庇などを銅板葺とする。良材を用いた質の高い数奇屋風建物で,要所にステインドグラスを配する。造作から建具に至るまで,高度で精緻な技量が発揮されている。
○小林商店社屋・深谷市西島4-3
1927年建築、明治二十九年魚店・後に菓子問屋。
☆岡部隕石・国立科学博物館
1958年11月26日岡部町の畑に隕石が落ちた。 これを掘り出したのが山崎政雄、1959年3月上京のついでに国立科学博物館村上定男に見せたところ大発見となり、その半分は細分して各地の博物館に展示された。
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