狭山山不動寺 (1)
☆旧台徳院霊廟 勅額門
江戸前期/1632
四脚門、切妻造、銅瓦葺
☆旧台徳院霊廟勅額門・丁字門・御成門
ユネスコ村内に建つこれらの建造物群は、もとは東京芝増上寺にあった徳川秀忠(台徳院殿)の霊廟の建造物であったが、1960~1961年に移され、財団法人高輪美術館の管理するところとった。
勅額門は、切妻造り・銅瓦葺の四脚門で、霊廟の入口の門。 寛永九年に後水尾天皇の勅額を賜ったのでこう呼ばれる。
丁字門は、桁行・梁間とも一間の銅唐門。 秀吉夫人の崇徳院(淀君妹)の霊所の通用門であったもので、家光が母親への孝養として寛永九年に建立されました。
御成門は、桁行二間・梁間一間・切妻造り・銅瓦葺で、この門だけ妻入りとなっている。 朝鮮渡来の天人門と伝えられる。
これらの門には、華麗な装飾が施されいたが、1962年度全面修復工事で復旧した。
☆旧台徳院霊廟 御成門
江戸前期/1632
桁行二間、梁間一間、一重、切妻造、妻入、銅瓦葺
☆旧台徳院霊廟勅額門 丁子門
江戸前期/1632
桁行一間、梁間一間、平唐門、銅瓦葺
☆旧台徳院霊廟勅額門・丁子門及び御成門は、寛永9年(1632年)に芝の増上寺内に建立された、徳川幕府2代将軍徳川秀忠の霊廟の門です。 台徳院霊廟は、昭和20年の空襲で大部分が焼失しましたが、勅額門・惣門・丁子門・御成門の4棟は戦火を免れました。 昭和38年に、惣門を除く3棟が所沢市上山口のユネスコ村に移築され、現在の所在地は、狭山山不動寺境内となっています。なお、残る1棟の惣門は、東京都港区芝公園に現存します。
☆勅額門は、台徳院霊廟の入口にあった門です。 門の正面に後水尾天皇の勅額を掲げてあるので、勅額門と呼ばれています。
☆丁子門は、台徳院霊廟から崇源院霊牌所への通用門でした。 崇源院は、2代将軍徳川秀忠夫人のことで、一般には江として知られています。
☆御成門は、将軍参詣に使われていた門です。 飛天の彫刻や絵画が多く描かれ、朝鮮渡来の天人門といわれます。
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