東京商船大学
☆東京商船大学1号館
昭和前/1932
鉄筋コンクリート造3階建,建築面積1769㎡
関東大震災で多くの校舎が倒壊したが,昭和7年に再建。東京高等商船学校時代は,本館と呼ばれていた。外壁をスクラッチタイル貼りとし,正面に半円形の大アーチの玄関部を設ける。簡潔にまとめ上げられた意匠になる校舎の好例。設計は文部省・大蔵省。
☆東京商船大学2号館
昭和前/1933
鉄筋コンクリート造2階建,建築面積2269㎡
水産講習所本館として昭和8年に再建されたもので,設計は文部省・大蔵省。左右対称型の簡素な外観になる。外壁は,当時流行したスクラッチタイル貼とし,正面中央に4本の柱型を立て垂直性を強調した意匠とする。近年の改修で,性能向上が図られた。
☆東京商船大学事務局管理棟
昭和前/1932
鉄筋コンクリート造2階建,建築面積400㎡
1号館と同時に,図書館として再建されたものである。設計は文部省・大蔵省。外壁をスクラッチタイル貼とし,船をイメージした造形になるといわれ,細部の意匠も1号館と共通した構成要素がみられる。背後に円形の張り出し部をもつ構成は,特徴的である。
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