東京商船大学旧天体観測所
☆東京商船大学旧天体観測所(第一観測台)
明治/1903
煉瓦造2階建,鉄板葺,建築面積26㎡
正門の脇に建つ煉瓦造,2階建の観測台で,経緯儀室または赤道儀室が置かれた。一階は八角,二階は円形の平面をもち,二階外壁を漆喰塗りとしドーム屋根をかける。小規模ながら丁寧な造りの建物で,現存する数少ない明治期の天体観測施設として価値がある。
☆東京商船大学旧天体観測所(第二観測台
明治/1903
煉瓦造平屋建,鉄板葺,建築面積25㎡
第一観測台の脇に建つ煉瓦造,平屋建の小規模な観測台で,子午儀室が置かれた。平面は八角形で,屋根は八角錐,鉄板葺とする明治期の観測施設。壁面等に独特の観測用開口部を設ける。細部意匠は第一観測台と類似し,設計は両者とも三橋四郎と推定されている。
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