東京医学校本館
☆旧東京医学校本館
明治/1876
木造、建築面積430.6m2、二階建、桟瓦葺、正面玄関及び中央部塔屋付
明治九年(一八七五)に竣工した木造二階建の建物で、明治政府が諸官庁の建築工事を管掌させた工部省営繕局の設計になる。明治四四年屋上の時計台を撤去するなど、規模を縮少して移築、さらに昭和四四年現在地(理学部付属植物園) に移築されている。
明治一〇年東京開成学校、東京医学校を毋胎として東京大学がつくられたが、この建物は大学発祥の由緒をもつものとして、学校教育史上価値高く、また、工部省営繕局設計の木造建築の重要な遺例である。
☆東京医学校本館
1876年築
東京医学校は、もと徳川幕府の医学所。 明治維新の後、官立の専門学校となり、同じく官立の東京開成学校と合併して東京大学となった。 この建物は、医学校時代に本館として本郷に建てられたもの。 東大龍岡門付近から2度目の移転で現在地に移築。 現在の外観の特徴である屋根の塔などは、1度目の移築時(1911年)に付け加えられたもの。 初期は屋根上に時計塔が奪えていたという。 単に明治初期の木造建築というだけでなく、洋風の官庁建築として極めて貴重。 現在の地は、同じ東大の丑地ということで移築されたらしいが、邪魔者扱いされているのが実状。
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