富士浅間神社
富士浅間神社は木花開耶姫命を祀ります。 神社がいつ創始されたかは明らかでありませんが、諸説の一つである『瀬崎町の歴史』によれば、「寛永4年の開基にしてありたるを明暦年間現在に移動」したものであると記載しています。 現本殿は天保13年に再建したことが本殿内にある擬宝珠銘から明らかです。 本殿の建物は、前面に軒唐破風、千鳥破風を配し、随所に彫刻を配し善美を尽くしたものです。 この本殿造営の頃は県内でも写実化した彫刻の盛期でもあり、一般に外観を主に、いわゆる見る社殿としての傾向が強くなり、この建物も例外ではありません。 現在ではこのような豊富な彫刻を配した建物は少なく、特にこの地域での宮彫彫刻を研究する上からも重要なものです。
コメント