大門神社
☆大門神社境内愛宕社の釘付けの竜
日光御成道から入った大門神社の北側にある愛宕社には、竜の彫刻が施されています。 この彫刻には左甚五郎にまつわる伝説が残っています。 その昔愛宕社の崖下に池があり、その池に竜が棲んでいました。 その竜が付近の田んぼに現れると決まって大洪水が起こり、村人は難儀しました。 毎年お供えをしても効き目がなく困り果てていたところに、たまたま日光へ向かう左甚五郎がこの話を聞き、竜の彫刻を彫り・これを愛宕社の向拝に取り付け、頭・胴・尾に五寸釘を打ち込みました。 それ以来池の竜は出ることもなく、洪水の難を逃れることができたといいます。 村人は「釘付けの竜」と呼び、大切にしています。 また別説として、この愛宕社の竜は左甚五郎の作で、夜な夜な大門の水田が荒らされ・稲が押し倒されていました。 その時たまたま神社に行くと、そこに竜はいなかったということです。 その後、村人は竜が出歩かないように釘を打ちつけたともいわれています。
○大門神社
古くは、大門神社の大ケヤキには、ときどき白大蛇が現れた。 ある年、将軍日光参詣のさい上様に危害がかかるといけないと、ケヤキをムシロで覆い縄をかけた。 それ以来、白大蛇は姿を消した。
○大門愛宕社・大門神社境内
神社拝殿木彫りの竜、
崖下の池に住む雌雄二匹の竜、怒ると池から飛び出し・嵐を呼び・洪水を起こし・田畑を荒らしたたが、村人達にはなすすべもなかった。
ある日通りかかった旅人がこの話を聞き、竜を彫り・愛宕社拝殿に釘で打ち留めた。 それ以来、村は平和に戻った、あれは左甚五郎だったか…(他咄もある)
※その後、一匹の竜の彫り物は行方不明になったらしい。
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