中野田不動堂
○不動堂
古くは明照寺末寺・松源寺。 浅間山噴火から逃れた工匠がこの地に滞在し・不動堂を建てたといわれる。
☆中野田不動堂
中野田不動堂は、かつては松源寺という曹洞宗の寺院で、南西にある明照寺の末寺でした。 この堂の本尊は銅造不動明王坐像で、光背の銘文により、寛文三年に江戸神田の鋳物師・横山半右衛門によって作られたことが知られています。 また、この本尊を納めた仏堂は現在トタン葺きですが、もとは茅葺き宝形造りの建物でした。 天明六年の棟札があり、言い伝えでは浅間山の大噴火で現地を引き払ってきた工匠たちがこの地に滞在し、食糧を得た代わりに地元の工匠に協力して不動堂を建立したとされます。 桁行・梁間とも6.630mで、正面に奥行2.50mの向拝がつきます。 本格的建築手法による優れた建築物で、方三間の仏堂です。 本尊である不動明王坐像とともに、このお堂も市の有形文化財に指定されています。
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