第九陸軍技術研究所 メモ
○組織
第一科:特殊兵器・電波兵器
風船爆弾(ふ号兵器)・宣伝用自動車(せ号兵器)・レーダー(ち号兵器)・特殊無線機など・怪力電波(く号兵器、マイクロ波)・殺人光線・人工雷
第二科:スパイ器材・毒物
防諜器材・毒物合成(え号剤)・暗殺用毒物・毒物兵器・家畜用細菌兵器・スパイ用カメラ・マイクロフィルム・穀物用細菌兵器・時限爆弾
第三科:偽札
経済謀略用偽札・パスポート偽造・各種証明書偽造など
第四科
補給・製造部門
☆風船爆弾・ふ号兵器(1944~1945年)
各地で作られ、北茨木市大津・福島県勿来関・千葉県一宮海岸から、合わせて約3000個を放流した。
当初、陸軍は「和紙をコンニャク糊で貼り合わせたA型気球」を、海軍は「羽二重とゴム糊のB型気球」(一二八研究・1943年)を開発したが、1945年9月1日海軍の八号兵器開発は打ち切られた。
※和紙は、小川町和紙・遠野和紙・越前和紙・小田原和紙などが使われた。
※気球は直径10mと大きいため、日本劇場・国技館・東京宝塚劇場・国際劇場・有楽座などが「ふ号兵器」製造工場となった。
※製造に大量の蒟蒻を必要としたため、市場から蒟蒻芋が消えたといわれる。
○ふ号兵器用気球紙・風船爆弾用小川和紙
埼玉県和紙科学工業株式会社(1944年6月10日創立)
畳んだ状態、広げると66cm×190cm。
※蒟蒻液を染みこませた
☆登戸研究所
偽札は木箱に詰め、登戸から長崎へ鉄道(人手)で運ばれ、長崎から上海へ船で運ばれた。
※元・ドル・ルピーなどの偽札が製造されたといわれる。
陸軍・気球
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