瓦塚古墳
☆全長73mの前方後円墳で、六世紀前半ころに造られたと考えられています。 埼玉古墳群の特徴である、長方形で二重の周堀が巡り、前方部の西側には造出しが見られます。 また、外堀には通路となるような掘り残した部分が一箇所あります。
瓦塚古墳からは、整備にともなう発掘調査で多くの埴輪や土器などの遺物が出土しています。 出土した埴輪を調べると、墳丘や中堤には多くの種類の埴輪が並べられていたことが分かりました。 筒のような円筒埴輪だけではなく、家形の埴輪や、水鳥の形(白鳥)をした埴輪のほかに、琴を弾く男・首飾りを付けた女・盾を持つ男・馬を引く男など多くの人物埴輪も並んでいたようです。 特に、円柱状の太い柱を表現した家形埴輪は全国的にも珍しいものです。これらの埴輪からは当時の住居や服装だけではなく、葬送のまつりの様子をうかがうことができます。
現在、瓦塚古墳には登られませんが、内堀と外堀の一部が砂利敷きによって復原されています。 外堀の通路を通り、墳丘の近くまで行くことができますので、古墳の大きさを間近に見ることができます。
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