神話伝説 (1)
○オノゴロ島
天地の初め、高天原にアメノミナカヌシノ神・タカミムスビノ神・カミムスビノ神の三神現れるも、独り神のためやがて身を隠した。 その後、ウマシアシカビヒコジノ神・アメノトコタチノ神・クニタチトコノ神・トヨクモノ神などが現れ、やがて男神イザナギノ命と女神イザナミノ命が現れた。
二神は神々の命令で「天の浮橋」に立ち・授けられた玉の矛で海をかきまわすと、矛の先から滴が垂れ落ち・それが固まってオノゴロ島となった。
島に降りた二神は、御柱を立てた。
イザナギ:汝が身はいかに成れる。
イザナミ:吾が身は成り成りて成り合わざるところ一処あり。
イザナギ:吾が身は成り成りて成り余れるところ一処あり。 故、この吾が身の成り余れる処を、汝が身の成り合わざる処に刺し塞ぎて国を生み成さむとおもうはいかに。
イザナミ:しか善けむ。
イザナギ:しからば吾と汝とこの天の御柱を行きめぐり逢いて、みとのまぐわいせな。
そしては、国が生まれた。 まず骨無しのヒルコが生まれ、つぎに形の定まらない淡島が生まれ、そして次々と国土や神々を生んだ。
※古事記では、隠岐・九州・壱岐・対馬・佐渡・本州と国を生んだといわれる。
※天の浮橋は、「海を渡る舟」との説もある。
※「矛で海をかきまわす」には、俗的な意味もある。
※日本書紀では、「二羽の鶺鴒が飛んで来て・尾と頭を上下に動かしたので、二神はこれをまねた」とある。
◆余ったを不足へたして人は出来
コメント