七重塔跡
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七重塔跡は、金堂・講堂跡から東方200mのところに位置します。 塔は、「金字金光明最勝王経」を安置する国分寺の重要な施設でした。 三間四方の礎石建物で、高さは約60mメートルほどあったと推定されます。 現在、中央にほぞ穴(心柱を受ける穴)がある心礎を含め7個の礎石が残っています。
国史である「続日本後紀」に、承和二年に七重塔が雷火で焼失し、復旧ができなかったのを、前の男衾郡大領である壬生吉志福正が再興を願い出て許されたと記されています。 発掘調査では、塔が創建期とその後の2回この位置で建てられたことを確認しています。 また、平成15年度の地下レーダー探査により、礎石の残る塔跡(塔跡1)の西方約55mの地点で、もう一つの塔跡(塔跡2)が発見されました。 塔跡2には大規模な地盤固めの跡があるのみで礎石は残っていません。 塔跡2と塔跡1の建て替えとの明確な関係は把握できていません。
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