蜻蛉の宿生木
無理殿の命で蜻蛉を捕まえた家来達、しかし匹数が足らず・怒った殿が潰し投げつけると御神木の寄生木となり、殿は唖となった。
☆とんぼの宿り木
秋津村のいつも無理難題ばかり言う殿様、ある秋晴れの日家来をつれて散歩中にトンボを見て「家来ども、わしの歳と同じ数のトンボを捕って参れ!」。 家来ども頑張って捕るも歳の数に足りず、怒った殿様は日月大明神の祠の前に立ち・トンボを握りつぶして御神木の欅目がけて投げつけた「大明神よ、この蜻蛉の塊を別の木にして生やしてみせろ! できなければ祠は取り壊しだ!」。
すると、欅のまたから榎が生えだした。 そしては殿様は唖となってしまった。
※長者版もある
☆とんぼ
トンボの古語が「あきつ・あきづ」、秋津。
初秋に突如群れをなして飛来するところから、祖霊が姿を変えて来たとの俗信があり、捕ることを忌み、捕った時は「盆と正月礼に来い」と唱えて放つ風習もあった。
※「アキヅの交がうが如し」で安芸津島。
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