埼玉砂丘・西大輪砂丘
市内の砂丘は、高柳・西大輪・青毛の三地区で確認されています。 羽生市から越谷市にかけての利根川の旧河道沿いに点々と分布しているものの一部です。 利根川の旧河道は、かつて利根川が東京湾へと流れていた頃の本流筋の流れです。 この流れに乗ってきた榛名山や浅間山の火山灰等によって砂丘は形成されています。 春日部市内の砂丘では、発掘調査により平安時代から室町時代にかけての時期に形成されたことが明らかになっているので、市内の砂丘も同じ時期と考えられます。
市内三か所の砂丘のうち西大輪が最大で、時期の異なる砂丘列が南北に四列あります。 特に規模の大きな東側の二列は長さが1km~1.6kmもあります。 このうち保存状態のよい西大輪神社・雷電社境内が、中川低地の河畔砂丘群・西大輪砂丘として、平成28年3月15日に埼玉県指定天然記念物となりました。
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