金剛寺
○金剛寺山門
この山門は、木鼻の絵様、形式、手法などから江戸時代初期の建立で、典型的な江戸初期の四脚門の様式を示す貴重な建造物です。 斗栱には簡略化が見られますが、反りのある化粧棰・絵様付き実肘木・木鼻等の渦文は古式で、棟飾りには地方の特徴がみられます。 またこれは、通称「金剛寺の黒門」と呼ばれており、関東大震災後の修理で棰を二本取替え、昭和33年後頃の本堂修理の際に左右の袖を取り外し、現在に至っています。
○金剛寺経塚 付出土品
金剛寺は曹洞宗の古刹で、室町時代の豪族・中田安斉入道安行の造営と伝えられています。 経塚はこの由来に深く関連した遺構であり、敷地内に建つ石碑にもその由来が詳細に記されています。 現存の塚は正徳二年の修復によるものであるが、発掘調査では4103点を超える一字一石経と首を砕かれた地蔵尊等が出土しています。 法量は直径8.1m・高さ1.53mです。
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