鷲神社
☆鷲神社のヤブツバキ
鷲神社の鎮守の森の樹種は、氷川女體神社の鎮守の森の樹種とは全く異なっています。 鷲神社の南東側のソメイヨシノは、植木用に栽培されたものが売れ残り、そのまま残された可能性があります。 クスノキ・タブノキなどの照葉樹がないことも特徴で、コナラやエノキ・シデ類が主体となっていることから、かつては雑木林のような管理が成されていたのでしょう。 鷲神社のヤブツバキは自生していたものと判断されます。 樹高は約15m・胸高直径は約30cmで、ヤブツバキとしては巨木です。 樹齢は分かりませんが、五百年以上と推測されます。 なぜ、照葉樹の中でヤブツバキだけが残されたのでしょうか・・・恐らく、花の美しさのためでしょう。 2月から3月まで花が見られますが、まさに見事です。 鷲神社の鎮守の森の北東側にはハンノキを主体とした小さな林があり、県の蝶「ミドリシジミ」が細々と生息しています。
☆南部領辻の獅子舞
平安時代の武将で笛の名手でもあった新羅三郎義光が、兄の八幡太郎義家を助けるため奥州に下向した際、軍兵の士気を鼓舞するために舞ったのが起こりとされます。 太夫(大獅子)・中獅子・女獅子の三頭で舞う獅子舞は「竜頭の舞」とも呼ばれ、竜が天を舞うように・また地を這うように華麗で激しく勇壮な舞を披露します。 舞の後半太夫が舞う「お神楽」は、無病息災・五穀豊穣を願い、神が宿ったかのように髪を振り・御幣を掲げて激しく舞います。
なお、5月は「村祈祷」と称し、地区内を獅子の一行が練り歩き「お神楽」を舞って村を清めます。
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