ろんばのたぬき
☆ろんば山のたぬき・禁野村
昔、論場の山には狸がたくさん住んでいたそうです。 山の斜面には多くの狸穴があり、枚方宿の子供達の遊び場所になっていました。 ある日、柏谷善左衛門の息子が子狸をこっそり連れ帰り、親に内緒で飼っていました。 一方子供がいなくなった親狸は、禁野村地内を探し続けました。 その後、善左衛門の屋敷にいることを探し当て、毎夜戸を叩いて「子どもを返せ」と叫びました。 あまりのしつこさに、善左衛門は息子が飼っていることを知り、子どもに親子の絆の大切さを教えました。 早速、子供は小狸をろんば山に返しました。 母狸はたいそう喜び、かたわらから子狸を離すことなく連れ歩いたそうです。 その後、柏谷善左衛門の商売は繁盛したのでした。
※古くはこの地に利権争いがあり、論争の場となった。
☆豆狸の酒買・まめだ
「雨のしょぼしょぼ降る晩に まめだが徳利もって 酒かいに」、の源は池田市新町中橋付近との説がある…
※大阪では、いたるところに狸が棲んでいたらしい。 多くの豆狸噺がある。
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