群馬での暮らし:しょうづか婆さん
葬頭河婆・奪衣婆・しょうづか婆
《グンマを話そう》
○しょうづか婆さん(奪衣婆・葬頭河婆)
世間では「亡者の衣を剥ぎ取る葬頭河婆さん」と恐れらますが、グンマでは地方によっては親しまれ、味噌なめ婆や養蚕の守護神として祭られています。
榛東村では「しょうづか婆さん古着売り」と言われ、「剥ぎ取ったのはよいが自分で着るには限度があるので、結局は古着売りする」と伝えられています。 また「しょうづか婆さま振る手ぶり閻魔が数えて地獄へ桑植え蚕する」と、桑を植えて養蚕する婆さまもいます。
さらには群馬町では「しょうづか婆さん屁たれた たれたたれた たぬきのきんたまはちのぞき」とも謡われています。
☆奪衣婆・葬頭河婆
三途の川向こう岸で待つ奪衣婆、亡者の衣服を剥ぎ取り懸衣翁に渡し・懸衣翁は衣領樹の枝に掛けて枝のしなり具合で生前の罪障を測り、これを基に閻魔が裁く。 ただし、奪衣婆が亡者を押さえつけて無理やり剥ぎ取ることはなく、亡者が自ら衣類を脱いで捧げるといわれる。
奪衣婆はこの世とあの世の関を守ることから、咳止めに御利益があるともいわれた。(咳のおんばさん・大応寺)
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