グンマの昔:二十日麦焦がし
○香煎 (こうせん)
香煎は、炒った大豆を粉にして塩や砂糖を混ぜ、さじですくって食べた。
「へびもむかでもどーけどけ、おらあ鍛冶屋のむこどんだ、なたかま八丁、胴中切られてびりつくな」
(怪力を誇示している)
と言って香煎をまくと虫の害にあわないとされている。
○二十日正月
この日は正月の祝い納めをする。 利根村では、オタチ木を二本十文字に組み、真ん中に年神の御幣を結びつけて「お正月様、また来年ござれ」と屋根に投げ上げる。 片品では、小正月のハラミ箸を十文字にしばって屋根に投げ上げる。 西上州では、香煎をを家の周囲に撒く。(二十日香煎) 松井田では、ホウロウで麦を煎って粉にし、残りを「蛇もムカデもどうけどけ、おれは鍛冶屋のめいぼこだ、鉈鎌八丁、鎌八丁」と言って撒く。
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