グンマの昔:めかご
○目籠
二月(コトハジメ)と十二月(ヒトジマイ)に、竹籠を逆さにしてたてる。 目が多く四方を睨んでいるので魔物(一つ目の大入道ともいわれる)が寄りつかないとされる。 一部の地域では、口を下にして中に赤飯やヤキビン(焼餅)などを入れ「悪魔は中でゆっくりしろ」と慰める日もあった。
※二月八日を朝おこと・十二月八日を夜おことといった。 事八日は、各種の神や妖怪の来訪があり・前夜は疫神が天から覗くので「水も鳴らさぬコト八日」とひたすら静かにした。
☆十二月八日は事始めの節供、一つ目の鬼が家の中をのぞくので、めかごをで鬼を追い払う。
※めかごには目がたくさんある。
《グンマを話そう》
○疫神の宿
コト八日(二月八日と十二月八日)には、疫病神を家の中に入れないようにするのがフツーである。
が、疫病神をまつる地域もあった。 すなわち、大晦日には疫病神の棚をつくり・ご馳走をあげ、疫病神をもてなすのである。 【ご馳走するから、うちには病気を持ち込まない】との交換条件である。
★ただし待遇が良いと、神によっては神一家で住み着くことがあるらしい…
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