グンマの昔:おこぜ
○オコジョ(オコゼ)
オコゼは猟師の大事なお守りのひとつ、山の神が恋焦がれるという。 供えるときは、「右手であげます」と唱えながらサッと左であげる。(大好物なので、すばやく供えないと手まで食べられてしまうらしい) かつては、富山の薬売りが干し魚として持ってきたそうだ。
※富山の薬売りの諺に「薬九層倍・百姓百層倍」というのがある。 「越中富山の薬屋さん(はんごんたん)、鼻糞まるめてまんきんたん、それを買うのがあんぽんたん」というのもある。
☆富山の売薬
天和三年備前岡山の醫師萬代浄閑が富山城下にて藩主前だ正甫に、家伝秘宝・反魂丹の調剤を伝えたにはじまるとされる。
※千金丹は、明治十三年頃。
☆江戸の越中富山薬売り
行商は春と夏の二回、出立日指定・宿指定など縛りあり、藩の財源となるので一切を反魂丹役所が執りしきっていた。
☆おこぜ・虎魚・鯱魚
オコは貎が痴なるの意、ゼは魚の接尾語。
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