《グンマを話そう》
○雷が忘れた太鼓棒(前橋)
ある昔、うんとむす昼、まっくれえ雲が空いっぱい広がり・お光さまが光り・脳天をぶっつぁばくような雷様が鳴り始めた。 それは今までににでっかあしたことがねえでっけえ雷さまであった。 そして、村のてえの家に何かがおっこってきて、雷が止んだ。
何がおっこってきたかおそるおそる見に行くと、でっけえ鉄ん棒であった。 それは雷さまが落っことした「雷太鼓の棒」であった。 それからは、村では火事が起きることはなかった。
※その後「雷太鼓の棒」がどうなったかは定かでない。
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