竜宮伝説
◇卯の木大明神
第十七代履中天皇の御代、高野辺左大将家成りが、竜宮淵の岩上に現れた竜宮姫のお告げにより竜宮として敬うようになった。 また、雄略天皇の御子岩城皇子が竜宮姫に願われ「土産神」として祀ったとされる。
◇竜宮の農太鼓
半夏が近づくと、川瀬の音が淵底から鳴り響き・太鼓の音のように聞こえ、これを合図に田植えに取りかかった。 また村におめでたいことがあると、竜燈が空に舞い上がったとされる。
◇竜宮の椀貸し伝説
膳や椀が必要な時は、必要数を紙に書いて竜宮淵に投げ入れると、岸辺に浮かび上がった。
※村人が金を出し合い、冠婚葬祭用に膳・椀・箸・徳利・座布団などをそろえた所も多かった。
阿感坊はここから竜宮に入った 。
◇竜宮へ行った阿感坊
ある昔、阿感坊という人が利根川に浮かぶ竜宮島へフジのつるをとりに行き、誤ってナタを川の中に落としてしまった。 ナタをとろうと川に入った阿感坊は足を滑らし深みにはまり、ついには川底の竜宮へと辿りついた。 竜宮で三日間過ごした阿感坊は、玉手箱・めのう玉・観音様を土産に村へ帰ると、そこでは三年が過ぎていた。 阿感坊亡き後、玉手箱・めのう玉・観音様は神社に納められた。 この地では「宮古の浦島太郎」とよばれている。
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