グンマの昔:竜柱
○竜柱(境町)
昔、ある大工が神殿建築を頼まれ、上等式目前にして向拝柱を短く切ってしまい・余分な材木も無く・困り果てて家に帰った。 この話を聞いた妻「おりゅう」が、木を組み合わせ・積み上げ・高さを増す「組み物」を教えたので、立派な柱となり神殿が完成した。 それどころか柱が広く知られ評判となった。 ところが、妻に教えられた事がバレるのを恐れた大工は「おりゅう」を殺してしまった。 後悔遅く、悔やみきれない大工は必ず「竜柱」を建て、亡き「おりゅう」を祀るようになった。 これが「竜柱」のはじまりとわれる。
※この話は、全国各地にある。(蟇股伝説というのもある)
☆大工
律令時代に木工寮修理職に属する技術官「おおきたくみ」。
☆玄能・玄翁
南北朝時代の禅僧玄翁和尚が、触れると災いが降りかかるとされる殺生石を金槌で割った。
☆打ってつけ
釘で木と木を打ち付けたさま。
☆気質・かたぎ
布や紙に模様を染めつけるために、模様を彫り刻んだ板が「形木」。
☆襖
古く寝殿の寝所の間仕切り、「伏す間」であった。
※間仕切り用の建具は障子、襖は「襖障子」。
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