グンマの昔:葬式と赤飯
○葬式と赤飯
長寿者の、通夜・年忌法要・最後の年忌などに赤飯を食べる習俗がみられた。 これは、天寿をまっとうした人だけが出すことができるものであり、参列者にも長寿の幸運を分配する意味があった。(葬式も人生におけるハレと考える)
小豆で赤飯・小豆飯とする地域と、白小豆や白インゲンで色のつかないおこわ飯にする地域と、黒大豆を入れた強飯があった。(インゲン豆をいれた強飯もあった)
※グンマでは、かつて赤飯おにぎり「念仏玉」が出されたことがあったが、後に饅頭やお菓子に代わった。
○赤飯は、昔赤米を神供にしていた名残ともいわれる。
※赤飯は、もち米に限らず粟(粟強飯)・黍(黍強飯)なども用いられた。
☆強飯
蒸籠で蒸したの強飯に対して、普通に炊いた飯を「姫飯」という地もある。(ひめ・ひめいい、ともいう)
☆赤飯
地域によっては、葬式に赤い赤飯を出すてところもある。 この場合は、災厄を払い・凶を返して吉にする(災い転じて福となす)、意がある。
○強飯・おこわ
もち米を蒸したハレの飯、本来は何も混ぜない白強飯であった。
☆赤飯
1700年~1800年頃は、葬儀に赤飯を出すのは全国的にフツーだったらしい。
☆赤飯
縄文時代に伝わった最初の米は赤味を帯びていた。 そのため神前では聖なるものとして赤飯を供えたといわれる。
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