饅頭
○饅頭
塩餡を包んで膨張剤で膨らませたのが奈良饅頭、後に塩瀬系の薬まんじゅうとなり、江戸期になると関東に広がった。 甘酒発酵させた生地で作ったのが酒素まんじゅう、後に虎屋系の酒まんじゅうとなり、江戸期になると関西に広がった。
※高麗橋の虎屋には、菓子切手(ギフトカード)もあった。
☆饅頭の起源にはいくつかの説がある。
1241年、博多承天寺開祖円爾弁円(聖一国師)が宋より帰朝し栗波吉右衛門に酒饅頭を伝えたのが「虎屋饅頭」。
※現在の「株式会社虎屋」との関係は無い。
1341年来朝した林浄因が薬饅頭・奈良饅頭を作り、帰化後に塩瀬姓を名乗ったので「塩瀬饅頭」。
※傳馬町塩瀬と本町鳥飼和泉の二店が有名だった。
☆酒饅頭
宝暦元年、神戸・駒屋が糯米と糀で作った酒饅頭を売り出したともいわれる。
☆饅頭
初期の饅頭は、熱いので箸で食べたらしい(菜として)。
※饅頭屋店先に置かれた木馬は「あらうまし」
☆塩瀬総本家・明石
貞和五年(1349年)中国から来日した禅僧林浄因が奈良で創業と伝えられる。 その後徳川家康が江戸幕府を開いたさいに、塩瀬も江戸に進出し将軍家御用達となった。
※林浄因が後村上天皇結婚祝いに納めたのが紅白饅頭といわれる
☆饅頭
奈良に住む林浄因が毎日京都に饅頭を売りに行った。 その後京都に移り住み「塩瀬饅頭(美濃塩瀬の荘)」を作った。 また京都御所西隣にできた饅頭屋が「とらや」、明治末に東京を本店とした。
※当時京都は応仁の乱で住むのは危険だったらしい。
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