三学院の龍
☆三学院
仁王門天井には二頭の竜、住職は運慶。 室町時代末、この運慶が京都智積院にて修行中、月夜の晩に夢枕に竜が現れ「三学院が危ない、境内に水を汲んでおけ」。 これを聞いた運慶、あらゆる入れ物に水を汲み・境内に並べると、一心不乱に祈り続けた。
そのとき三学院では、野武士の一団が寺を襲い火を放った。 火が仁王門に移ると、竜の眼が光り・雷鳴がどどろき・口から滝のような水が噴き出し、寺は全焼を逃れ、野武士達は逃げ去った。 京都に汲んだ水は、空になっていた。
※天井の竜は何回か書き直された、最後は1961年といわれる。
☆仁王像・金剛力士像
仁王像は健康祈願の後利益があるとされ、紙を千切り・口の中で噛み・それを礫として仁王像に投げ付け(吹き付け)、自分の疾患部位と同じ箇所に貼り付くと願いが叶うといわれた。
☆阿吽
吐く息と吸う息。 密教では宇宙を表す。 狛犬や仁王などは、口を開いた像と口をとじた像が一対となっている。
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