豊島七不思議
東京都北区
○王子装束狐
大晦日の夜、全国から集まった狐たちが榎木の元(装束榎)で衣冠束帯に着替え、狐火を灯し王子稲荷へに詣でた。
※晦日の王子稲荷では、狐の年越し宴会が開かれたらしい…
※狐火が多いと翌年は豊作といわれた。
※明治末に榎木を伐ろうとした人に祟りがあったため、供養のため榎町と町名変更したが・1939年その名前も消えた。
○狐の嫁入り
闇夜に火玉がゆらゆらと見えた… 狐の嫁入り…
※狐の婿入りはないらしい…
○人形流し
馬場集落では年の暮れに、紀州神社(北区)から紙人形を受け・自分の名前を書いて荒川(現隅田川)に流した。
○太鼓の音
豊島村馬場と鹿浜を結ぶ渡し(野新田の渡し・馬場の渡し)、どこからともなく太鼓の音が聞こえると悪いことが起こる…
○大道法師
豊島村と神谷村境の甚兵衛堀にかかる石橋、ここで殺された六部が化けて出た。 いつしか大坊主(でっかん坊)お化けが出るといわれ、「でっかん坊橋」とよばれた。
※「ダイダラボッチの塚」伝説もある
○八百比丘尼
比丘尼がたどり着いたのは堂山(北区)の里近くの小島、舟の纜を繋いだ松の杭が芽吹いて大木になり・幹が横に伸びたので「倒れ松」。 その元には小舟が埋まっているらしい…
○深んどう
隅田川が大きく蛇行し・流れが渦巻く場所には誰も近づかなかった。
○罰当たりの杉
杉の大木、伐の倒そうとすると取りかかった者が死ぬといわれた。
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