さるまん塚
☆庚申塔
寛保二壬戌歳正月吉日造立ノ銘アリ
赤山街道沿いの「さるまん塚」に立つ、高さ250cmの笠付角柱の庚申塔です。 塔身の正面には浮き彫りで、二童子を従え・邪鬼を踏みしめた青面金剛像を表し、その下に四夜叉を配し、台石には二鶏と三猿を刻んでいます。 塔身の側面には、寛保二年に三室村宿組の講中によって立てられたこととともに「東ハ赤山道」「西ハ大宮道」と刻まれ、道しるべとしての機能も持っていました。 後期庚申塔が小型化・簡素化していく中、大きく複雑な彫刻を持つ稀有な作例となっています。
庚申塔は旧浦和市内では最大のもので、市内でも三番目の大きさです。 笠付角柱の形で、塔身の正面には二童子を従え邪気を踏みしめた青しょう面めん金こん剛ごう像が浮き彫りで表現され、その下には四夜や叉しゃが刻まれ、台石には三猿(見ざる・聞かざる・言わざる)とその両脇に二鶏(雄鶏と雌鶏)が刻まれています。
寛保二年に三室村宿組の講中によって建てられたもので、この道を東に行くと赤山へ、西に行くと大宮へたどり着くことを示す道標の役割もありました。 江戸時代後期の庚申塔は小規模化・簡略化していく中で、この庚申塔は規模も大きく立派な彫刻がされている希有なもので、昭和48年に市指定文化財に指定されています。
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