のぞきからくり
○からくり絵・覗きからくり
45度に置かれた鏡に写した絵を凸レンズを透して見る、絵は左右反転で描かれる。
※立体的に見えることから、ステレンキョウ(ステレオスコープ)ともよばれた。
※覗きからくり(テレスコープ)に対して開いた構造(骨組みが見える)なので、落語「てれすこ・すてれんきょう」の噺になった。
☆眼鏡絵
寛延三年頃中国から移入された極端な遠近がついた風景画は、日本でも宝暦九年宝暦十年頃から主に京都で制作された。 円山応挙がこれを得意とし、中国の風景や京都名所を描いた眼鏡絵が残っている。 応挙は修業時代に、尾張屋中島勘兵衛という玩具商に勤めていたことがあったが、オランダから移入されていた眼鏡絵を見て、自ら京都の風景を描いた眼鏡絵数点を描いた。 これらの作品は木版墨摺りで手で着色がしてあった。 それには画面に小さな穴を開けて、薄紙を貼って裏から光を当てるという工夫がみられ、遠近を深く感じることができた。 また応挙は肉筆画の眼鏡絵も作っている。
コメント