旭川 メモ
旧旭川偕行社
明治/1902、木造・建築面積844.09㎡・二階建・鉄板葺
旭川市四区一条一丁目
市立旭川郷土博物館として保存再利用されているこの建物は、陸軍第七師団が旭川に設営されたさいに、将校たちの社交場として明治三十五年に建設された。
木造二階建の規模の大きな建物で、一、二階とも前面をヴェランダとして各柱間を開放とする。 正面中央には半円形ペディメント、半円形平面の玄関ポーチをつけ、また煉瓦積の煙突をたてアクセントとしている。 内部は二階に大広間をもち、背面中央部に設けられた階段室、窓廻りに意匠をこらしている。
この建物は北海道における洋風の本格的なクラブ建築であり、意匠もすぐれている。
旭川市市民活動交流センターホール棟(旧国鉄旭川車両センター第二木機職場)
明治/1899/2010改修、煉瓦造及び鉄筋コンクリート造平屋一部2階建・金属板葺・建築面積462㎡
旭川市宮前一条三丁目13
市民活動支援棟の東側に雁行して建つ、列車の木部造作作業を行った木機職場の遺構。 外壁フランス積で南東妻中央の三中心アーチの他、幅広のアーチ窓やスリット状の縦長窓を配して外観に変化を与え、ペディメントやコーニスに焼過煉瓦を積み、意匠を引締める。
旭川市市民活動交流センター市民活動支援棟(旧国鉄旭川車両センター木機乾燥場)
明治/1899/2010改修、煉瓦造及び鉄筋コンクリート造2階建・金属板葺・建築面積331㎡
旭川市宮前一条三丁目13
旭川駅南東の車両センター跡地に建つ。 正方形平面になる、列車の用材を乾燥させた施設。 外壁は煉瓦造フランス積で、両妻面の中央に三中心アーチ、他は欠円アーチの開口を配し、ペディメントや隅柱に焼過煉瓦を装飾的に用いるなど、優れた意匠をもつ鉄道施設。
北海道護国神社平成館(旧陸軍第七師団北鎮兵事記念館)
昭和前/1935/1990改修、鉄筋コンクリート造平屋一部2階地下一階建・鉄板葺・建築面積360㎡
旭川市花咲町一丁目3853他
神社境内の南東に建つ、鉄筋コンクリート造一部二階地下一階建。 中央部の正背面を張出し、切妻造の屋根も中央を高めて強調する。 屋根の大棟や降棟に鬼を置き、破風に懸魚を飾る。 白壁の腰を石張として城郭風に見せるなど、当時の日本趣味意匠の一端を示す。
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