切山椒
〇切山椒・きりざんしょ
糝粉を蒸し、砂糖をつきまぜて甘くした糝粉餅に山椒を粉にして加え、小さな算木形に細長く切った菓子。 白・薄紅・茶の三色が多いが、五色もある。
古くは山椒餅、粳米粉を使い・味噌味を加えていたらしい。
切山椒は和菓子の一種で、正月に食される餅菓子である。 糝粉に砂糖と山椒を炒った粉をまぜて(または、その粉をぬるま湯にしみ出させたものをまぜて)練った生地を蒸し、臼で搗いたのち、算木形ないし拍子木形(細長い直方体)に切りそろえて作る。 色は紅白に染めたものが多いが、碾茶や黒糖などを使い五色にしたものもある。 臼で搗いたのちさらに蒸して搗き直したものは練山椒といい、極上品のぎゅうひ菓子として扱われる。
江戸時代からある菓子で、茶人の小堀遠州が好んだと伝えられる。 古くは山椒餅とも呼ばれた。 算木形になったのは江戸後期からと言われている。 また、酉の市で売られる縁起物でもある。
☆山椒魚を使った切山椒というのもある
さんせうのうちのしろみをとり、よくすりて、花がつほ、みそをくはえ侯。 かげんは、からみよきはどにこれ有べく侯。 つくね、ひらめ、こまかに一部四方きり、よくほして、なをほ色にかけてよし、ちんぴも入、たまりくはゆる。
☆キリセンショ・きりせんしょ(岩手地方)
キリセンショは岩手県央部に見られる茶菓のひとつで、桃の節供のお供えやおやつとして作られました。 かつて山椒を刻んで浸した汁で粉を練ったことからその名がついたと言われますが、詳しいことはわかっていません。 キリセンショは地域や家ごとのレシピがあり、一様ではありません。 醤油や砂糖などで味を調えたうるち粉の生地を作り、その中央に黒砂糖とクルミを入れて俵型に丸めます。 最後に、専用の菓子型で成型し蒸します。
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