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○縛られ地蔵(長泉寺)
貝沢堀近くに住む酒浸りの男が夢をみた。 「わしは貝沢堀に沈んでいる地蔵じゃ。 わしを引き上げ・信心するなら福を授けよう。」 男が堀を探ると地蔵様が現れたので、土手に安置し・朝晩信心すると、運が向いてきた。 そこで、酒を断ち・地蔵様に供え・まじめに働き・村一番の身上を築いた。
地蔵様のご利益が大評判となり、毎日各地から大勢の人々が訪れ・酒をあげては願をかけた。 地蔵様の前は酒が山と積まれ、村の若者達はその奉納酒に酔いしれ・働かなくなり・村は荒れ果てた。
奉行所は考えた「そこの地蔵、己が酒を飲むばかりでなく、村人をも酒浸りにした不届き者、神妙にお縄につけ。」 こうして、村は元に戻った。
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